20代-盲目期-

アパレル業(4)ライバル出現が自分を大きく成長させた。でもストレスも甚大だった頃。本気辞めようとも思ったアパレル中堅時代。

19歳でアパレル業に転職をして数年が経っていました。最初あれだけお客様の前で話をするのに緊張していた僕も、この頃には個人売上もTOPを維持。

このまま店長になるのかなと感じていた矢先、すごい新人が入って来ました。過去と未来を見ても、ココまでライバルと呼べる人材は彼のみでした。当時僕が24歳、ライバルのY君が23歳でした。

たった一人のライバルの出現で平穏な会社員生活が台風に変化する。良い例でした。

売上で彼に勝てない、そんな時に僕は?

まず僕がストレスに感じた事は彼の売上というよりも、彼に売上を取られる事で叩かれる周りの声でした。「何であいつは新人に勝てないんだ」とか「あいつは本当に副店長なのか?」なとの批判が聞こえて来ます。いや実際に言われてました。店長が会議から帰ってくるたびに「また言われたよ…」と。

反面、僕のライバルY君はニコニコですよね。

最初に考えた事は現実逃避による退職

僕の場合、元々アパレルに入った理由は軽いです(笑)

その分心が折れるのも早かったんですが、結果としては踏みとどまりました。

その時何を考えたかと言うと以下の内容になります。

  • 折角ココまで続けたのに
  • もうすぐ店長だから勿体無い
  • 給料上がって来たのに勿体無い

そう、人が辞める時をやめる理由って比較的「勿体無い」という心理が強く働くのではないでしょうか?ECコンサルティングをやり、色々な企業を見て来ましたが、離職率が少ない所って、当然在籍率が長いです。結果として退職を考えてもこの「勿体無い」という心理が大きく働き、止まるのではと思っています。

次に考えたのが「どうしたら」ライバルに勝てるか?

僕の中では初めてと言って良いほどの仕事での壁でした。絶対的に売上で勝てないと思ってしまう程、彼の接客はパワフルだったんです。理屈では説明できないほど強力な接客でした。

そこで僕は考えました。文章にすると1行ですが、数日〜数ヶ月考えたと思います。

僕がライバルのY君に勝つ為にしたことは以下の事。

  • じっくり観察する
  • 彼と僕の差分を測る
  • こちらが優っているものを探す

僕の中で初めて分析という行動が出て来ました。不思議なものでライバルが出現した時はストレスで頭が一杯になります。でも、一度負ける事を覚悟し、開き直る事で見えてくるものがあります。決して諦めるそれとは違い一歩引いた状態、肩の力を抜いた状態でライバルを観察しました。結構、徹底的に。

今後の人生で、僕は分析が得意だねとか、上手いねと言われる事が多かったのですが、間違いなくライバルY君のおかげだと思っています。ここでもし退職していたらECコンサルタントで独立は出来なかったと思っています。その位大事な局面でしたね。

(その時は全然分かりませんでしたけど)

まずは敵を知る事、それはビジネスも同じ

僕がライバルのY君を恐い思ったのは、Y君の事をよく知らないからです。当然彼も人間なので、ミスる事もあれば調子が悪い事もあります。こちらでその弱みと強みがちゃんと分析できればそこまで恐いものでもなかったんです。

彼は接客に付くスピードが凄く早かった

丸井やパルコに洋服を買いに行った時、僕たちの世代であれば皆経験した事がある接客。店に入るや否や店員さんが声を掛けて来ますよね。アパレルの世界では先に声を掛けた人の勝ちなんです。

最初、本当にびっくりしました。でもですよ?

逆を考えれば最初のお客様は彼にあげれば良いんです。幾ら僕が最初に着くスピードを競っても絶対に勝てませんでした。それにより自分のペースが乱れて売上に繋がらないという負のスパイライルです。

だったら最初は彼に付かせてあげて、僕は後から入って来たお客様に自分のペースで接客すれば良いんです。彼が幾ら頑張っても接客できるのは僕と同じ1人です。これに気がついてから僕の猛攻が始まりました。

この時、ちゃんと分析して無ければずっと彼と同じ土俵で戦って負けていたと思いまう。答えは比較的身近にあるんですよね。

ビジネスも同じですよね。強い企業がやってるサービスに、正面からぶつかっても資本力がある方が勝ちます。むしろ株式会社トゥエルブのようなスタートアップ企業は彼らが出来ない事にフォーカスすれば良いですよね。

分析した事で勝てるよりも負けなくなった

僕は現在ECコンサルタントなので、今の職業に例えまが、分析して相手を知る事で勝てるようにはならなくても負ける事のなくりました。これはECサイトでも同じ事が言えます。

よくクライアント様から「売りたい」という事を言われます。それはそうですよね。その為にネットショップをやっているのですから。

でも、ネットショップもライバルも大事なのは負けない事です。それの積み重ねが大きな売上に繋がります。ちょっと考えてみて欲しいのですが、ところどころドカンと売って売上を作る店舗と、毎日コンスタントに売上を作り大きな売上をつくる店舗ってどっちが恐いですか?

それはコンスタントですよね?

所々大きな売上を作る店舗は、その数日中の1日でもコケればリカバリーはほぼ出来ません。でもコツコツタイプは1日転けたとしても取り返しやすいです。要は売上は売るではなくて、売れない日を無くす事なんです。

ライバルが自分を弱くもするが強くもする

このライバルY君の出現で、一時は僕のアパレル人生が終わる?と感じました。でも振り返ってみると、彼の売上を抑えた事で僕の店長への道が近づきました。この時僕は24歳。

この次の人事で念願の店長職に昇格です。しかも吉祥寺パルコから池袋西武百貨店という関東でも有数の激戦区へ。そのお話はまた次回!

まとめ

僕が言いたいのはライバルは決して良い存在では無いです(笑)ストレスも溜まるし色々ね。でもピンチの後にチャンスありって正にこの事ですよね。ストレスMAXの中、自分がどう立ち回るかって結構難しいのですが、これができれば常に一歩引いた状態で状況把握ができるようになります。

そう言った意味ではライバルって最高です。自分を伸ばしてくれる起爆剤ですからね。

代表取締役社長
株式会社トゥエルブ
株式会社トゥエルブの代表取締役の山根と申します。メイン事業はECコンサルティング企業です。弊社の事業の1つとしてメディア・ブログ事業を始めましたので、私の経歴を元ににした転職ブログを立ち上げました。生きた意見を執筆するをモットーにブログのライティングを頑張っております。皆様、宜しくお願いいたします。
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