千葉からバンドで一旗あげる為、単身東京にやってきました。
当時は中野のワンルームに住んでバイトをしながら夜の専門学校に通うという生活をしており、それもそろそろ終わりに差し掛かります。19歳の時の話です。その後当然就職するつもりは無く、バンド活動も続けながら働ける場所は無いものかを考えていました。
そこで見つけたのがアパレル業でした。当時からアパレルは華やかなイメージがあり、今と違ってインターネット自体も全然普及していない時代です。
今では考えられませんが、当時の履歴書は手書きです。さらには求人自体も毎週発売するfromAやとらばーゆをコンビニで購入して探していた時代です。(懐かしいですw)
1995年当時のアパレル業は経験が無いと入社できませんでした。
そうなんです。当時19歳の僕は何社か正社員で応募したのを覚えてます。今となってはそのアパレル業は人手不足で店頭の販売員が少なくて出店ができないという時代なので不思議なものですね。
僕は何社か応募したものの全滅だった事を覚えてます。そこで次の手段として考えたのが派遣でした。アパレル業自体は給料が良いとは言い切れません。でも派遣でのアパレル業ではれば、当時でも時給1200円程度貰えたと記憶してます。
僕が当時登録していたアパレル派遣会社です
僕は見事に派遣の登録が完了し、銀座のリーバイスで働く事になった訳です。もう今はないのですが、当時リーバイスは銀座のINZという建物に旗艦店がありました。
銀座のリーバイスで地道に1年頑張る
当時19歳という事もあり、接客業自体は全くの未経験でした。そんな僕も1年接客業に従事する事で大分自信を持ってお客様の接客をする事が出来るようになっていたんです。
当時の給料は時給1200円として、1日8時間働いて月22日勤務。諸々引かれて月給が18万程度でしたが、19歳で家賃が7万だったのですが、今と違いスマホ代金もなく、家にネットを引く必要もなく全然生活出来てましたね。
社会人1年目は派遣社員、当時の給料と生活コスト
給料 | 18万程度 |
雇用形態 | アパレル派遣社員 |
家賃 | 70,000円 |
光熱費 | 10,000円 |
PHS | 3,000円程度 |
食費 | 3万〜4万 |
その他 | 5万程度 |
当時はバンド活動をしていた事もあり、生活費は地味にマイナスです。それをクレジットカードで担保すると言うあるあるのパターンです。多分凄くお金が無かった時ですね。
ただ、お金はなかったのですが、若さと希望だけは人一倍だったのであまり辛いという感覚がなかったです。本当に若いって凄い事ですよね。ひたすら楽しかったんですよ、本当に。
20歳になり正社員での働き方を考え始める
リーバイスでの勤務は本当に楽しかったんです。ただリーバイスって正社員の登用自体が大分狭き門で、当時は紹介でしか入社が出来ませんでした。当然紹介して貰おうと思ったのんです。
ただ、当時たまたまリーバイスの銀座店で働いていた人が離職をしていったんです。連続で。それを見て他の道を探してもいいかな?と感じ始めた訳なんです。
こう言ったタイミングって自分の人生に影響しますよね。この後、僕は仕事が面白いと思う会社に巡り合う事になります。おそらくこの時リーバイスに入社していたらIT業界にくる事は無かったかもしれませんね。
男なら必ず考える節目での転職と働き方
僕の場合、「20歳」「25歳」「30歳」「35歳」「40歳」でそれぞれ自分の働き方や年収、将来を考えるタイミングがありました。
20歳なった時、さすがにそろそろ正社員で働かないとマズイかな?という漠然とした考えがあり、動き始めます。
アパレル経験も1年積んだ事だし、正社員でアパレル企業を探してみようと思った訳です。正社員で働かないと、という事に大きな意味はありません。ただなんとなくと言うのが正しいです。
人生初の転職で考えたのは職場環境とライフスタイル
20歳の時の転職って自分の私生活メインになりますよね。僕は未来の事よりもバンド活動等やりたい事が明確だったので、私生活とのバランスでした。当時職場に考えていた事は以下の事になります。
- 髪型自由
- 勤務時の服装自由
- 休暇は不定期希望
- 給料は20万くらい
可愛いものですね(笑)
この程度の希望であれば市場に溢れかえってる時代です。僕は無事、次の転職に行く事ができました。正社員です。
まとめ
僕の社会人キャリアの一発目は派遣社員でした。とても楽しかった記憶しかない程、リーバイスの販売員は働きやすくて、気が緩むとそのまま長いしてしまいそうでした。結果としてアパレル業に10年近くいる事になるですが、その位アパレルは友達も増えて楽しい環境だったんです。今で事インターネットに押されていますが、出来たらリアルのアパレルはインターネットに出来ない強みを見つけて頂き、盛り返して貰いたいと心から願います。