20代-盲目期-

アパレル業(6)人を辞めさせないマネジメントがとても難しかった人生初の中間管理職。その時僕がやった事は?

僕がアパレル業で店長になって1年が経過しようとしてました。

なんだかんだで店長職も慣れて来てはいますが、それでもマネジメントが良くわかっていない状態。会社初の百貨店進出という事もあり、本社からのプレッシャーも中々なもの。そしてアパレル業界では恒例の半年に一度の移動の時期がやってきました。

色々な意味で上司を脅かす部下の登場

以前のブログで僕のライバルY君という人物がおり、そのおかげで結果として僕は成長できたという記事を書きました。

実は今回の人事異動で凄い新人が僕の元へ配属されました。当時の僕は25歳。そして彼は僕より年上の32歳くらいだったと記憶してます。何が凄いって「言う事を聞かない」と言う事、そして「個人売上が物凄い」という事なんです。

正確に言うと、「言う事を聞かない」というよりは、「理解して貰えない」という事なんです。これは今振り返ってもキツかった。

本当に人を育てるって何?という迷宮へ

この時、本当に人を育てて行くという難しさに直面していました。25歳の僕は特段マネジメントを勉強してきた訳ではないんです。会社からもスタッフを早く育てろと言われるばかり。年上の部下に対してどう接するべきか、自分なりに無い知恵を使って考えました。

でも、そんなのすぐに吹っ飛ぶんですけどね。

ある日、僕の休日にこんな電話が来ました。「入荷の段ボールが届いたんですが、開けてもいいですか?」と…

当時のアパレル業は週に2回〜3回程度、本社や他店から納品が届きます。店舗によって売れる物も違うので売れる店舗に商品を移動する為。当然、その納品は開けないと店頭に並べる事ができません。

さすがにその電話を聞いて「もうダメかな…」と心が折れそうになりました。

何を教えればいいんだろう?どうやって伝えればいいんだろう?

僕のアパレルでのマネジメントはこの自問自答の繰り返しでした。アパレル時代にその答えは出なかったのですが、日々会社のプレッシャーをイナしながら、多種多様なスタッフの対応が今の僕を造っている気がします。

この時に強く感じた事は、人は一人一人違う、なので教え方も人数分必要。でも今の僕にはそれをやっている暇とスキルが無い。なのでやる事を1つに絞りました。

ダメな所は良い所で相殺させる

冒頭にも書きましたが、その年上の部下は売上に対してのハングリーさは凄かったです。店舗の場所も池袋西武百貨店という事もあり、同じブランドで全国一位を何度も取ってました。むしろ常連でした。

そして、彼には僕の能力ではあれもこれも教える事は出来ないと判断しました。なので、売上を徹底的に伸ばす為、出来るだけ彼のやりやすい環境を作り始めたんです。

接客は一番で優先的に就かせたり、僕の知識を彼に徹底的に伝えたり。最初は怒鳴る事も大かったのは正直な所ですが、最後の方は「彼で売れないなら仕方ない」と思えるようになっていました。ここまで辿りに着くのに2年かかりました。

初めての部下が店長に昇格

その後続きがあって、その彼は見事に新店の店長に抜擢。この時は本当に嬉しかったです。僕のマネジメント自体は多分100点中10点位です。でもそれでも店長まで成長してくれました。

人のいい所を見る難しさ

僕たちは人間です。当然感情というものがあります。管理職とは言えそれは同じ事。本来であれば、そもそも彼の良い所に目を向ける器が僕にあれば良かっただけなんです。それが出来ませんでした。

これって、その立場になってみると想像以上に難しいです。店長にもなると、売り上げの事やブランド全体の事など意外と見なければいけない事があります。店舗の在庫の事もそうですね。

立場が上がれば給料も上がりますが、当然やる事が増えます。マネジメントってそんな環境の中で如何にその人の良い所を見つけて、褒めて、伸ばしてあげるかなんですよね。まずはその人を信じる事から始まるのがマネジメントだと僕は今思っています。

ブランドでも中心的な立場へ

この頃、僕は28歳です。アパレルの現場では比較的年配に入ります。店長としての職務もなんとかこなせるようになってきました。店舗の売上も全国一番を確保した状態です。

そんな僕の頭にこんな言葉がよく出てきます。「このままでいいのかな?」

あと2年もすると30歳、よくそんな事を考えるようになったんです。ある意味、店舗運営が平和に回るようになった事の表れだと思います。このままアパレル業でずっと働く事は嫌でないですが不安が大き買ったんです。元々デザイン学校を出ていた事もあり、手に職を持てないかな?と漠然と考えていました。

また、ブランド内の店長でも中心的な人材になりつつあったんです。この時感じたのが、「このまま本社は嫌だな」と「目指すべき物がないな」と言う燃え尽き症候群的な状態です。

アパレル業界にアルバイトで入社して、ライバルに勝つ為に頑張り、店長を目指し、その店長でも比較的1位を取った時に目指す物ぽっかり無くなった感じがしました。そして自分の未来を本腰入れて考えるようになります。それはまた次回^^

まとめ

アパレル業の事をこうやってブログに書き起こしてみると、この時に勉強した事や身につけた事って今に生きてるんです。それだけ僕の人生にインパクトを与えた会社であったし、業界でしたね。

次回がおそらくアパレル業の振り返りが最終章になります。その後念願のIT業界に入って行くのですが、ここからが辛かったんです。お楽しみ!

代表取締役社長
株式会社トゥエルブ
株式会社トゥエルブの代表取締役の山根と申します。メイン事業はECコンサルティング企業です。弊社の事業の1つとしてメディア・ブログ事業を始めましたので、私の経歴を元ににした転職ブログを立ち上げました。生きた意見を執筆するをモットーにブログのライティングを頑張っております。皆様、宜しくお願いいたします。
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